世界的規模の情報戦ともいえる活動を通じて、毎年およそ1,000トンにおよぶ原卵を買い付けます。
加藤水産が原料として買い付ける原卵は主に北米、カナダ、アラスカなど、北米大陸西海岸が主漁場。毎年、ニシン漁が始まる時期には、検品と技術指導を担って数名のスタッフチームが現地へ派遣されます。スタッフの厳しいチェックにより厳選された原卵だけが、商社を経て加藤水産へと入庫されます。
安全性の追究にゴールはありません。安全の対象がエンドユーザーである消費者の口に入る食品である以上、基準の数値をクリアするためだけの安全対策では「信頼」を生み育てていくことは決してできません。安全性とそれにともなう信頼は、自ら創りだすものという観点は、全工程にわたる独自の安全衛生基準の確立、検査・分析・研究機関の社内設置、製造工程における安全衛生システムの確立を創り出しました。また、安全性の対象は製造ラインのスタッフと就業環境、工場の立地する地域環境る地域環境もまた重要であると考えています。そのため安全をテーマとした施設・設備の整備もあわせて実施されています。
伝統食品である数の子もまた変化と無縁ではありません。時代とともに変わりゆく市場や消費動向の迅速で的確な把握と、原料、製造・製法、ラインやシステム、安全衛生、スタッフ、コスト、流通・販売、保管・保存など、あらゆる情報を相互的に比較検討したうえで、新製品開発がすすめられています。